中国のトランプゲーム『慣蛋』

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久々のディーラー

先日、久々イベントディーラーの仕事をしました。個人で主催するイベントでは動きやすいように黒いズボンなどを履かせてもらっているのですが、なんせちゃんとした黒スカートを着るのが数年ぶり!出産後久々履いてみるときつい・・・お腹周りが・・・なんとかフックを締め上げ会場に向かいました。

今回は社名は控えますが、某アミューズメント系の企業が主催するリクリエーションで、テーマがなんとあのギャンブル漫画の名作『カイジ』。考えた人のセンス、良すぎませんか?年始にブログでたまたま書いた同作品ですが、その世界観を生かした演出ということで、それだけでテンションがぶち上りました(笑)

以前、世界的な某IT企業などのカジノイベントなどでもディーラーをさせてもらいましたが、カジノをテーマにするだけでイベント自体のセンスがぐっと上がる気がします。会場がぐっと華やかで洗練され活気に満ちたものになるんですよね。なので私はこのような場所にいるのが好きです。

作品はほとんど読んでいますが、念のため会場に向かいながらざっと全体のシリーズとストーリーを復習しました。この日の私の担当はバカラ。参加者ができるゲームにはおなじみのブラックジャック以外にビッグシックスや大小やUTHと呼ばれるポーカーなどの種目もありました。(ちなみに、UTHというのはディーラーと1対1て対戦するポーカーです)。数人のディーラーをまとめる『フロア』は世界観を出すために黒のスーツにサングラス。中にはめちゃくちゃ似合ってて漫画の中から出てきたようなフロアもいました。

イベントはあっというで、私もとくにディーリングをミスすることもなく無事終わりました。「世界観を守る?うーん、クールにお客さんに接したらいいんだろうか」と自分自身の設定をどうするか分からないまま始まってしまったんですが(笑)、楽しんでいる人を目の前にすると、こちらも自然と笑顔になりますね。イベントで久々会うディーラー仲間もいたりして懐かしかったです。いやー、楽しかった。こういう時の疲れはすごく心地いい。一人夜の麻布十番で浸りながらビールを飲んで帰宅したのでした。

中国のトランプゲーム『慣蛋』

さて、今回は中国から一時帰国中の友人に会った際に、面白い話を聞いたのでシェアしたいと思います。みなさんは『慣蛋』というトランプゲームをご存じでしょうか?中国語で『グアンダン』というこのゲーム、私も知らなかったのですがここ最近中国で流行っているそうなんです。

元来中国人はゲーム好きで、道端でおじさんたちが中国式将棋なんかを指している風景によく出くわします。夜バーに行くと、グループで飲みながらテーブルでトランプで遊んでいる風景にもよく出くわしました。おそらく日本人よりもゲームが身近にあるような気がします。私中国に滞在していた2010年は『人狼ゲーム』が一大ブームを起こしており、私の同僚もwechat(中国版SNS)人狼ゲームコミュニティに属し、週末になるとこぞってプレイしに出かけていました。

ルール

慣蛋の基本的なルールは、以下のようになっています。

プレイヤー数:4人(2対2のペア戦)
使用カード:2組のトランプ(ジョーカーも含む、計108枚)
目的:
先に自分のペアの2人が全てのカードを出し切ることを目指します。通常は、相手ペアよりも早く自分たちのペアが上位の順位を取ることを目指します。

カードの強さ:
数字の強さ順は3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, J, Q, K, A, 2。
ジョーカーは最強のカードであり、大小2種類(大ジョーカー、小ジョーカー)が存在し、大ジョーカーが最も強い。

■基本的なプレイ■
配る: 2組のトランプをよく混ぜ、各プレイヤーに25枚ずつ配ります。残りの8枚は伏せておきます。

最初のプレイ: 最初のプレイは、ハートの3を持っているプレイヤーから始まります。プレイの順番は時計回りです。

カードを出す:プレイヤーは手持ちのカードを使って、以下の組み合わせでカードを出すことができます。

単独(1枚のカード)
ペア(同じ数字のカード2枚)
トリオ(同じ数字のカード3枚)
シーケンス(連続する3枚以上のカード、ジョーカーや2は含まない)
ボム(同じ数字のカード4枚以上、5枚のジョーカーもボムとみなされる)
出す順番:最初のプレイヤーがカードを出したら、次のプレイヤーはそれより強い組み合わせを出すか、パスすることができます。全員がパスしたら、新しいラウンドが始まり、最後にカードを出したプレイヤーが新しいラウンドの最初のプレイヤーとなります。

ラウンドの終了:あるプレイヤーが手札を全て使い切ったら、そのラウンドは終了し、そのプレイヤーのペアが勝利します。

特殊ルール:
ボム: ボムはいつでも出すことができ、他の全てのカードの組み合わせに勝つことができます。
大ジョーカーと小ジョーカー: 大ジョーカーは小ジョーカーよりも強い。
勝利条件:
ゲームは複数のラウンドで行われ、合計得点で勝敗を決定します。一般的には、先に規定の得点に達したペアが勝利となります。

その友人曰く「みんな飲み会などを開始する前に早く行って『慣蛋』をやっている」と。うまい人はポーカーのように戦略的に勝つらしく、チーム戦というのがまた面白そうですね。そして「どこでも自分たちの好きなことをおっぱじめてしまう」この国民性、私は好きですね。日本だと「何やってるんだと思われる・・・」と周囲を気にして、おそらく飲み屋でカードゲームなんか遠慮してやらないですよね。

weibo(中国版SNS)を見ていると、なぜ『慣蛋』が流行っているのか、このように言っている人がいました。

「主な理由は、リーダーたちが『慣蛋』を遊ぶのが好きだから。リーダーたちが遊ぶのが好きな重要な理由は、彼らは遊ぶのに長けているから。もちろん、このゲームが面白く、社交性が高い、という理由もあるけど、同時に思考力と解決能力を高めてくれるし、リラックスする一つの方法でもあるから」と。これって、日本で経営者がポーカーを好きな理由や、ポーカー愛好家がポーカーをすすめる理由とほぼ同じような気がします。

中国ではすでに2024年4月時点で全国の愛好者が1.4億人に達したということです。各地で大会も行われているみたいです。日本のポーカー人口は数十万に上っているという見方がありますが、桁が違う・・・ちなみに、麻雀人口は日本では450万人程だそうです。近年の国内ポーカーの急速な人気の高ぶりから、将来的に麻雀人口を追い越すのでは、と言われています。

 チームで対戦する中国のマインドゲーム『慣蛋』日本に入ってこないですかね・・・どこかのアミューズメントでやってないでしょうか。もしくはこれから取り入れてみるのはいかがでしょう?それではまた次回!

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