神戸から広がるポーカーの輪
神戸から広がるポーカーの輪
『Faro』河井克仁さん
小さな飲み屋や居酒屋がひしめく神戸市三宮駅周辺の繁華街。『Faro』はその区画にカジノのできるイタリアンレストランとして2019年12月にオープンした。カジノができるアミューズメントバーは多いが、同時に食事も楽しめる場所はまだそれほど多くないだろう。しかも提供しているのは本格的なイタリアン。一体なぜ神戸だったのか。元オーナーの河井さん(現在は常連客としてお店に顔を出す)に話を聞きいた。
河井さんは20代でポーカーの魅力にハマった。ポーカー歴約7年、APT(アジアンポーカーカップ)など海外のトーナメントで入賞するくらいの実力派だ。開店当時は自らポーカーディーラーとして接客をし、店内のスタッフ教育もすべて河井さんが行ってきた。「どこかでディーリングを学んだのですか」と問うとすべて“我流”で身に着けた、と言うので驚いてしまった。仕事の都合で広島、大阪など全国を転々とし、会社員として神戸で勤務するうちに、カジノバーをオープンするに至った。独立にあたっては、勤務していた会社の支援制度を利用したという。「まだポーカーがそれほど普及していないこの地で、新しいことを先駆けてしたかった」とパイオニア精神あふれる河井さん。同店を開店してから他にも3店のカジノバーができたというので、ジワジワと層が広がっている手ごたえを感じている。
開店にあたっては、大阪でカジノバーを経営している先輩方の店のシステムなどを参考にした。料金システムは、通常3,000円からで$60を初回は倍付けで$120。現在、お客さんの男女比は8:2ほど。お目当てはほとんどポーカーだが、ブラックジャックやバカラのテーブルもあり、ポーカー以外のカジノもできる。女性客はブラックジャックを楽しむことが多いという。河井さんはかつてお店でディーラーをしている時は「お客様を盛り上げる」ことに徹していたが、一常連客となった現在は「海外のトーナメントに定期的に参加しているので、本気でプレイしに来ています」と笑う。食事もできるカジノバー。ぜひ女性同士でも訪れてほしい。
※casijoを見た、で特典:終日ドリンク無料